点呼てんこ)” の例文
それはかれが以前いぜん一座の部長であったとき、座員を前にやりごして、いちいち点呼てんこする習慣しゅうかんがあったからである。
多宝塔たほうとうを中心として、施無畏寺せむいじの庭に陣ぞろいした武田たけだ軍勢ぐんぜいは、手負てお討死うちじに点呼てんこをしたのち、伊那丸いなまるの命令一下に、またも一部の軍卒ぐんそつが、法師野の部落を八方にかけわかれる。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「日本人が二人? はてな、誰でしょうか。では、すぐ点呼てんこをしてみましょう」
大宇宙遠征隊 (新字新仮名) / 海野十三(著)
そして、後から後から、駈けつづいてくる将士の到着をとり、兵を点呼てんこした。
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
尊氏は宮司のあいさつをうけたのち、さっそく兵たちに食わせる炊出たきだしの手当を依頼したので、ここまで共に落ちてきた人員を点呼てんこさせてみると将士あわせてわずか二百余人にすぎなかった。
私本太平記:10 風花帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
点呼てんこいたしまするか」
私本太平記:08 新田帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)