“澁面”のいろいろな読み方と例文
新字:渋面
読み方割合
じふめん66.7%
グリメエス33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
戀人(こひゞと)に逢(あ)ふ嬉(うれ)しさは、寺子共(てらこども)が書物(しょもつ)に離(はな)るゝ心持(こゝろもち)と同(おな)じぢゃが、別(わか)るゝ時(とき)の切(せつ)なさは、澁面(じふめん)つくる寺屋通(てらやがよ)ひぢゃ。
新鮮さを澁面(じふめん)に化してゐた——其處では山は孤獨の寂しい願と沈默に入る最後の隱家(かくれが)を護(まも)つてゐた。
そんなお前のしどけない姿を、醜い澁面(グリメエス)を私は今まで見た事がなかつたのだ。そして、病氣がお前の日頃のつつましやかな、物靜かな、内氣な物ごしのすべてを毀してしまつた幻滅をふと感じた。
疑惑 (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)