“潜(も)” の例文
旧字:潛
この女は非合法にされてからは、何時(いつ)でも工場に潜(も)ぐりこんでばかりいたので、何べんか捕(つ)かまった。それが彼女を鍛えた。
党生活者 (新字新仮名) / 小林多喜二(著)
もう一度、じろりと眺めて、見つけた天水桶——黒く、太ぶりなのが、二ツ並んだ間に、犬のように潜(も)ぐり込んだ。
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
私は自分の家を出るときには、それが突然だったので、一人の母親にもその事情を云(い)い得ずに潜(も)ぐらざるを得なかったのである。その日は夜の六時頃、私は何時(いつ)ものレンラクに出た。
党生活者 (新字新仮名) / 小林多喜二(著)
仲間のあるものは、私に全然「潜(も)ぐる」ことをすゝめる。
党生活者 (新字新仮名) / 小林多喜二(著)