“沈潜”の読み方と例文
読み方割合
ちんせん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
氏の表面は一層沈潜ちんせんしましたが、底に光明こうみょうを宿してためか、氏の顔には年と共に温和な、平静な相がひろがる様に見うけられます。
彼はだんだんと自己に沈潜ちんせんして行った。彼はもう、口さきや筆のさきでの運動なんかに興味を失った。彼は彼自身の道を行こうとした。
庵のなかには、めざす丹下左膳がまだ沈潜ちんせんしているに相違ないがカタリとも物音一つしないのは、寝てかめてか……泰軒と栄三郎期せずして呼吸いきをのんだ。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)