“済州”の読み方と例文
読み方割合
さいしゅう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そのうえ済州さいしゅうの地方、この人あって、童歌の清きを失わず、またく、読書ふみよむの声を野に保つ……とまでめそやされているほどだった。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
済州さいしゅう梁山泊りょうざんぱくのほとり石碣村せっかそんに住んで、日ごろは、江の浦々で漁師すなどりしているが、水の上の密貿易ぬけがいも、彼ら仲間では、常習とされている。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「たった今、済州さいしゅう奉行所からの出張命令で、刑事がしら何濤かとうなる者が、晁蓋以下六名の共犯者を召捕る手続きを県役署へ内申ないしんに来ておるのだ」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)