清水しょうず)” の例文
猫又谷を上りて清水しょうず岳に出るもよし、更に上流鐘釣かねつり温泉を経て、祖母谷ばばだに温泉に至り、祖母谷を遡り、支流中ノ谷を上りて清水岳に出るもよい。
白馬岳 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
あの清水しょうず平あたりのお花畑の美しさは、恐らく日本第一と、今でも其の印象の焼きついた想い出を、さも楽しそうに話すことの出来る幸福を顧みねばならない。
登山は冒険なり (新字新仮名) / 河東碧梧桐(著)
此頂上から南方雪倉岳に至る間の残雪と高山植物と偃松とがたくみに按配された美しい調和と、原始的の色彩とは、今日となっては此山と清水しょうず平以外
日本アルプスの五仙境 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
北アルプスでは五色ヶ原や清水しょうず平の外には余り群落を見ないこの花も、利根の奥山では草地あり残雪あれば殆ど必ずその花叢を見ざることなしという有様である。
利根川水源地の山々 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
小川の谷から越道こいど峠をえ、小さい谷に沿うた道を下って、北又に達した。峠の頂上からは残雪美しい清水しょうず、猫又の連嶺が東南に望まれる。北又の水量は思ったよりも多かった。
北岳と朝日岳 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)