“派手好”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はでず50.0%
はでずき50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
何かいう兄よりも何も云わないお延の方に、彼女はいつでも余分の非難を投げかけていた。兄がもしあれほど派手好はでずきな女と結婚しなかったならばという気が、始終しじゅう胸の底にあった。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
あねは、おおくの人々ひとびとあいだじって、いもうとは、そのなかにいないかとさがしたのであります。派手好はでずきな、そしてこういうところをこのいもうとは、きっとここにったにちがいないとおもったからであります。
灰色の姉と桃色の妹 (新字新仮名) / 小川未明(著)
横浜の貿易商の子で、当世風の派手好はでずきの兄妹を、養子は平生好きでなかった。
九月一日 (新字新仮名) / 水上滝太郎(著)
一体三味線さみせん屋で、家業柄出入るものにつけても、両親は派手好はでずきなり、殊に贔屓俳優ひいきやくしゃの橘之助の死んだことを聞いてから、始終くよくよして、しばらく煩ってまでいたのが、その日は誕生日で
葛飾砂子 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)