“洞中”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
どうちう25.0%
どうちゆう25.0%
どうちゅう25.0%
ほらなか25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かゝるよろこばしき境遇きやうぐうあひだに、首尾しゆびよく竣成しゆんせいした自動鐵檻車じどうてつおりぐるまは、つひ洞中どうちう工作塲こうさくばた。
それより洞中どうちゆう造船所ぞうせんじよないのこくまなく見物けんぶつしたが、ふとると、洞窟どうくつ一隅いちぐうに、いわ自然しぜんえぐられて、だいなる穴倉あなぐらとなしたるところ其處そこに、嚴重げんぢうなるてつとびらまうけられて
この地に漂着ひょうちゃくして救いを待つうちに、病死したのであろうか、かれが洞中どうちゅうにたくわえた器具は、木船から持ってきたのであろうか、ただしは、自分がつくったのであろうか、それはともかくとして
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
「いいえ、お前さん、何だか一通ひととおりじゃあないようだ、人殺ひとごろしもしかねない様子じゃあないか。」さすがの姉御あねご洞中ほらなかやみに処して轟々ごうごうたる音のすさまじさに、奥へ導かれるのを逡巡しりごみして言ったが
黒百合 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)