洋盃さかづき)” の例文
「うゝん。」と首をお振りになつたきりで、ウヰスキーの洋盃さかづきをお上げになる。おくみは壜を取つて注いでお上げする。
桑の実 (新字旧仮名) / 鈴木三重吉(著)
「僕、これを家の女中に作つてやりました。彼れ、愛すべき少女ですな。今朝僕の部屋を掃除する時、この洋盃さかづきをみて笑ひました。僕、これをそつとしておくですな。」
室生犀星に与ふ (旧字旧仮名) / 萩原朔太郎(著)
おくみは気を利かせて、お酒のおさかなのお積りらしい蚕豆を、小さいお皿に少し分けて洋盃さかづきを添へて、ウヰスキーやぼん/\と一緒に一つのお盆に載せて持つて行つた。
桑の実 (新字旧仮名) / 鈴木三重吉(著)
君は煙草の銀紙で、洋盃さかづきの形を作り、小さな机の上に置いて眺めて居た。
室生犀星に与ふ (旧字旧仮名) / 萩原朔太郎(著)