沸々ぶつぶつ)” の例文
私はふくつらをして容易にたない。すると、最終しまいには渋々会いはするが、後で金をもってかれたといって、三日も沸々ぶつぶつ言ってる。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
其なら仕方が無いようなものだけれど、小女ちびのは掃除するのじゃなくて、ほこりをほだてて行くのだから、私が叱り付けてやったら、小女ちびは何だか沸々ぶつぶつ言って出て行った。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
これがお竹ででも有ろうものなら、直ぐ見たくでもないつらふくらして、沸々ぶつぶつ口小言を言う所だ。それを常談事じょうだんごとにして了って、お三どん新参で大狼狽おおまごつきといって微笑にっこり……偉い!
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)