“大狼狽”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
だいろうばい62.5%
おおろうばい18.8%
おおあわて12.5%
おおまごつき6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と——、そのあとから商売がらにも似合わずに大狼狽だいろうばいで、血色を失いながら駆けだしたものは、だれあらぬ鳶頭の金助自身でありました。
……既に電報で再度までも申出ましたものを、御着おちゃくの時間どころか、東京御出発の御通知も下さらず、幹事一同は大狼狽おおろうばい
卵塔場の天女 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
大狼狽おおあわてのチョビ安は、また向うをむいたお美夜ちゃんの肩に手をまわして
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
これがお竹ででも有ろうものなら、直ぐ見たくでもないつらふくらして、沸々ぶつぶつ口小言を言う所だ。それを常談事じょうだんごとにして了って、お三どん新参で大狼狽おおまごつきといって微笑にっこり……偉い!
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)