“河風”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かわかぜ71.4%
かはかぜ28.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
主人のない家は河風かわかぜがいっそう吹き荒らして、すごい騒がしい水音ばかりが留守居をし、人影も目につくかつかぬほどにしか徘徊はいかいしていない。
源氏物語:51 宿り木 (新字新仮名) / 紫式部(著)
もうしばら炬燵こたつにあたっていたいと思うのを、むやみと時計ばかり気にする母にせきたてられて不平だらだら、河風かわかぜの寒い往来おうらいへ出るのである。
すみだ川 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
もうしばら炬燵こたつにあたつてゐたいと思ふのを、無暗むやみと時計ばかり気にする母にせきたてられて不平ふへいだら/\、河風かはかぜの寒い往来わうらいへ出るのである。
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
名もなつかしき梅津うめづの里を過ぎ、大堰川おほゐがはほとり沿ひ行けば、河風かはかぜさむく身にみて、月影さへもわびしげなり。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)