“沙羅双樹”のいろいろな読み方と例文
旧字:沙羅雙樹
読み方割合
さらそうじゅ87.5%
さらさうじゆ12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
五十路いそじを越えて、まだこんなに水々しいところが何よりの証拠で、都にあって祇園精舎ぎおんしょうじゃの鐘の声を聞くよりは、ここに閑居して沙羅双樹さらそうじゅの花の色の衰えざるを見ていたい。
大菩薩峠:41 椰子林の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
やがて六波羅の入道平相国にゅうどうへいしょうこくとなり彼の咲き誇らせた地上わずか十余年の間こそ——“古典平家物語”が、沙羅双樹さらそうじゅの花のいろ、諸行無常の響きあり、というところのものです。
随筆 新平家 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
沙羅双樹さらさうじゆしろき花ちる夕風に人の子おもふ凡下ぼんげのこゝろ
舞姫 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)