“毬代”の読み方と例文
読み方割合
まりよ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
隱居の葉賀井兼齋けんさい、大肌脱になつて、自分の皺腹に短刀を突つ立てんとするのを、娘の毬代まりよが、必死となつてすがり付いてゐるのです。
奧と言つても六疊が一つに四疊半が一つ、平家の四疊半には、美しい娘の毬代まりよが起きて居て、せつせと父親の肌着らしいものを縫つて居ります。
孫三郎はケロリとして寢てしまひましたが、娘の毬代まりよ、なまじ劍術の一と手も心得て居るだけに、錢形の親分は、孫三郎を辻斬の本人と睨んで樣子を見に此處へ來たに違ひない。