“毫末”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ごうまつ77.3%
がうまつ13.6%
すこし9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そして毫末ごうまつといえども犯人たるの証跡はないのだ。彼の犯人ならざることを、誰よりも明瞭に知っていたのはお前ではなかったか。
偽悪病患者 (新字新仮名) / 大下宇陀児(著)
(四) 道人の書は、作品にあつては、漢字は漢字、仮名は仮名にかきわけられてゐるが、ただし、両者をまつたく同じ態度でかき、毫末がうまつも区別をつけてゐない。
秋艸道人の書について (新字旧仮名) / 吉野秀雄(著)
唐桟たうざん揃ひの淡泊あつさりづくりに住吉張の銀煙管おとなしきは、職人らしき侠気きほひの風の言語ものいひ挙動そぶりに見えながら毫末すこし下卑げびぬ上品だち、いづれ親方〻〻と多くのものに立らるゝ棟梁株とは
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)