武平ぶへい)” の例文
その当時、武平ぶへい県の農民劉義りゅうぎという者が官に訴え出た。自分のあによめが奸夫と共謀して、兄の劉せいを殺したというのである。
扉をとざして鳩首きうしゆ密議する三個の人影を見る、目を閉ぢて沈黙する四十五六とも見えて和服せるは議長の浦和武平ぶへい、眉をげて咄々とつ/\のゝしる四十前後とおぼしき背広は幹事の松本常吉
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)