“此裂”の読み方と例文
読み方割合
これ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あれを疊んで立てかけて置けば好いにと一々もどかしう齒がゆくは思へども、此處に裂れが御座んす、此裂これでおすげなされと呼かくる事もせず、これも立盡して降雨袖に侘しきを
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
あれを畳んで立てかけて置けばいにと一々もどかしう歯がゆくは思へども、此処にれが御座んす、此裂これでおすげなされと呼かくる事もせず、これも立尽して降雨袖にわびしきを
たけくらべ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
此裂これでおすげなされとよびかくることもせず、これも立盡たちつくして降雨ふるあめそでわびしきを、いとひもあへず小隱こかくれてうかゞひしが、さりともらぬはゝおやはるかにこゑけて、のしのおこりましたぞえ
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)