“權柄”の読み方と例文
新字:権柄
読み方割合
けんぺい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
などと、少し權柄けんぺいづくになつてゐるのは五十前後の用人らしい男、あとは二人の折助で、店先には死骸を運んで行く駕籠が用意してある樣子です。
勘次かんじ自分じぶん土地とち比較ひかくして茫々ばう/\たるあたりの容子ようすまれた。さうして工夫等こうふら權柄けんぺいにこき使つかはれた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
大屋の醫者の未亡人の一徹な老婢があたりはゞからぬ無遠慮な權柄けんぺいづくな聲で縫物の催促に呶鳴り込んで來ると、裏の婆さん達は申し合せたやうにぱつたり彈んだ話しを止め
崖の下 (旧字旧仮名) / 嘉村礒多(著)