“樹脂”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
やに66.7%
タール8.3%
じゅし4.2%
きやに4.2%
じゆし4.2%
プラスティック4.2%
ヤニ4.2%
レギーナ4.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
暫く歩かせた後、賊は己の衣服を剥いで、己をピニイの木の幹に縛り附けた。己の背は木の皮でこすられて、肌には樹脂やにねばり附いた。
復讐 (新字旧仮名) / アンリ・ド・レニエ(著)
樹脂タールで汚れて脂じんだ縞の寛袴シャロワールイを穿いた男が、もう一人の、ところどころに補布つぎの当つた青い長上衣スヰートカを著た、おでこに大きな瘤のある男に向つて言つた。
それはすこぶる大きな軽金属製、あるいは樹脂じゅし製と見えるだだっ広い天井が、はてしも知れずひろがり続いているのだった。それはたいへんしっかりしたものに見えた。
怪星ガン (新字新仮名) / 海野十三(著)
樹脂じゆしの香に 朝は悩まし
山羊の歌 (新字旧仮名) / 中原中也(著)
義眼は樹脂プラスティックだ。それならば、その義眼を、ここにあるエックス線装置でもって透視とうしすれば、いともかんたんに問題は解決する。なぜといって、X線は、樹脂をらくに透すが、黄金は透さない。
少年探偵長 (新字新仮名) / 海野十三(著)
樹脂ヤニ色の唾液だえき。象形文字のような骨格。闇色の肉体の隙間。撒水孔さんすいこうのような耳環のあと。円形の乳房のある地理。上海が彼女の舞台なら、そのコスチュームはノラの薄鼠色の皮膚だ。
新種族ノラ (新字新仮名) / 吉行エイスケ(著)
でまず、最初の一つから、硝子粉グラス・シュタウブ浸剤インフュズム硫黄ズルフル単寧タンニン水銀メルクルオキゾス溶和剤レゾルフェンチア黄斑粉ディスティツェティン紅殻アイゼンメンニンゲ樹脂レギーナ——と読んでいって結局とどのつまりその頭文字を連ねるのです。
潜航艇「鷹の城」 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)