“板敷”の読み方と例文
読み方割合
いたじき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
村は加波山事件の加波山の東麓にあたり、親鸞しんらん聖人の旧蹟として名高い板敷いたじき山のいただきは北方の村境であり、郡境ともなっている。
加波山 (新字新仮名) / 服部之総(著)
かまちがすぐにえんで、取附とッつきがその位牌堂。これには天井てんじょうから大きな白の戸帳とばりれている。その色だけほのかに明くって、板敷いたじきは暗かった。
縁結び (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
垢離場こりば板敷いたじきにワラの円座えんざをしいて、数日つつしんでいた人々は、いちやくあたたかい部屋へやとうやうやしいもてなしにむかえられてきた。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)