“松坂木綿”の読み方と例文
読み方割合
まつざかもめん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
松坂木綿まつざかもめんの、唯のお仕着せ、やゝ小柄で元服したばかりの、青々とした額、いかにもさわやかな感じのする青年です。
銭形平次捕物控:311 鬼女 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)
松坂木綿まつざかもめんのよれよれになったやつへ煮しめたような豆しぼりというやくざな風体なりをしているのだから、女が面くらったのもあたりまえで、立て膝のまま
つづれ烏羽玉 (新字新仮名) / 林不忘(著)
ひょろ松と顎十郎が、踏みこんで行くと、伏鐘重三郎は、松坂木綿まつざかもめんの着物に屑糸織くずいとおり角帯かくおびという、ひどく実直な身なりで長火鉢に鯨鍋をかけ、妾のお沢と一杯っていた。