“本真”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ほんま80.0%
ほんしん20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ナニイ……サイエン? サイエンが本真ほんまチウのか……馬鹿あ。ヘゲタレエ。スの字が附くと附かぬだけの違いじゃないか。
笑う唖女 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
蝶子は白粉気おしろいけもなく、髪もバサバサで、着物はくたびれていた。そんなところを同情しての言葉だったかも知らぬが、蝶子は本真ほんまのことと思いたかった。
夫婦善哉 (新字新仮名) / 織田作之助(著)
兵甲を以て国威を張るはへんなり。兵甲はむしろ国家を弱め、人心を危うするに足るも、以ておほいに国力を養ひ、列国にたらしむる者にあらず。国の本真ほんしんは気にあり。気若し備はらばげふ挙らむ。
想断々(2) (新字旧仮名) / 北村透谷(著)