“木肌”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こはだ62.5%
きはだ37.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それからここへ来るたびに、雨風に打たれて木肌こはだが灰色に消えて行くのをこそすれ、不思議のもとが洗われたという話は聞かず、新しい犠牲の名が毎まい人の口の端に上るばかりであった。
百日紅さるすべりなめ木肌こはだのこぼれ日は花咲き足らひいとどしき搖れ
白南風 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
その執拗しつような蔓がすっかり木肌きはだにめり込んで、いかにもそれを苦しそうに身もだえさせているのなどを見つめていると、私は無気味になって来てならない位だった。
美しい村 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
川面の方にいくらか傾いたドロ柳が、雨のあたらぬ木肌きはだを白っぽく見せていた。
石狩川 (新字新仮名) / 本庄陸男(著)