服裝みなり)” の例文
新字:服装
「さうだことつたつておめえ、以前めえかたから他人ひとのことつたこともねえくせに」そばから服裝みなりばあさんがくさしていつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
「あなたはあそこの女中ぢやありませんね、無論。あなたは——」彼は言葉を切つて、私の服裝みなりに目を走らせた。
其麽そんなにおめえ、畜生ちきしやうだなんて、もとももしねえで」と先刻さつき服裝みなりばあさんがたしなめるやうにいつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
彼等はそれ相應に女に好かれようとして服裝みなりに心を苦しめるのであります。何處の村落にも兵隊歸りが彼等の間に異色を帶びて居ます。それが彼等の風俗を變化させるのであります。
白瓜と青瓜 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)