“月桂”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
げっけい33.3%
ラウレオ33.3%
げつけい33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
庭の橄欖かんらん月桂げっけいは、ひっそりと夕闇に聳えていた。ただその沈黙がみだされるのは、寺のはとが軒へ帰るらしい、中空なかぞら羽音はおとよりほかはなかった。
神神の微笑 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
これに月桂ラウレオの環をわたしたるは、羅馬の議官セナトオレなりき。此の如き光榮は、ダンテの身を終ふるまで受くること能はざりしところなり。
しかしかく月桂げつけい薔薇ばらにフツト・ライトの光を受けた思ひ出の中の舞台には、そのもずつと影のやうにキユウピツドが一人ひとり失恋してゐる。……
野人生計事 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)