“曖昧”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あいまい99.2%
あやふや0.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いくら聞かれても曖昧あいまいな返事ばかりしていて、最後に退きならないところまで来てしまってから、強情を張り出した点であった。
細雪:03 下巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
彼女は身震いしてるらしかった——おそらく驚きのためだったろう? 彼女は口ごもりながら、そこにいたわけを曖昧あいまいに述べたてた。
一枚二枚は余所目よそめを振らず一心に筆を運ぶが、其中そのうち曖昧あやふやな処に出会でっくわしてグッと詰ると、まず一服と旧式の烟管きせるを取上げる。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
今後の世界に於て行わるべき、正しい精神病の治療法というものは、そんな曖昧あやふやなもんじゃない。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)