“暗指”の読み方と例文
読み方割合
あんじ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
中村、藤沢両君の話にると、十七日に、主治医のばん鎌吉さんが、赤彦君の黄疸わうだんの一時的のものでないことの暗指あんじを与へたさうである。
島木赤彦臨終記 (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
実際生活を暗指あんじしつつ恋愛情緒れんあいじょうしょを具体的にいって、少しもみだらな感をともなわず、ねたましい感をも伴わないのは、全体が邪気じゃきなくこころよいものだからであろう。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
そうして味えば、この歌には皇子一流の写生法と感傷とがあって、しんみりとした人生観相を暗指あんじしているのを感じ、選ぶなら選ばねばならぬものに属している。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)