“春暮”の読み方と例文
読み方割合
しゅんぼ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
七月中旬、梅雨つゆがあけると、真剣に暑くなる。明るい麦が取り去られて、田も畑もみどりに返える。然し其は春暮しゅんぼやわらかな緑では無い、日中は緑のほのおく緑である。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
甲武の山近い三多摩の地は、甲府の盆地から発生する低気圧が東京湾へぬける通路に当って居るので、雹や雷雨は名物である。秋の風もだが、春暮しゅんぼ初夏しょかの雹が殊に恐ろしいものになって居る。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)