明朝みょうちょう)” の例文
「すこしちいさいようですね。ってかえりましてなおしてまいりましょう。そして、明朝みょうちょうはやくおとどけいたします。」といいました。
風雨の晩の小僧さん (新字新仮名) / 小川未明(著)
(二)右ノ報告ヲ本日午後十時マデニ報告シ得ザルトキハ、在京ざいきょう同志ハことごと明朝みょうちょうヲ待タズシテ鏖殺おうさつセラルルコトヲ銘記めいきセヨ。
間諜座事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)
「今夜はまだ見解けんげもできないかも知れませんから、明朝みょうちょうか明晩御誘い申しましょう」と親切に云ってくれた。
(新字新仮名) / 夏目漱石(著)
時下じか残暑ざんしょしのぎがたく候処そうろうところ益〻ますます御清穆ごせいぼく御事おんこと存上候ぞんじあげそうろう 却説さて 伯爵様はくしゃくさま折入おりいって直々じきじき貴殿きでん御意得度思召ぎょいえたきおぼしめし被在候間あらせられそうろうあいだ明朝みょうちょう御本邸ごほんてい御出仕可然ごしゅっししかるべく此段申進候このだんもうしすすめそうろう 早々そうそう頓首とんしゅ
苦心の学友 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
無尽講のよる、客がすでに散じたのち、五百は沐浴もくよくしていた。明朝みょうちょう金を貴人のもともたらさんがためである。この金をたてまつる日はあらかじめ手島をして貴人にもうさしめて置いたのである。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
「ああもうよろしい。わしは明朝みょうちょうには○○港着と決めたから、もう何もいわんでよろしい」
副長ふくちょうからのお話ですが、明朝みょうちょう、もう一度、御出で願うか、それとも御急ぎなら、所に附属している宿泊所しゅくはくじょで、お待ちになってはということでございますが、どっちになさいますか
英本土上陸戦の前夜 (新字新仮名) / 海野十三(著)
この間に、うまく頑張がんばって呉れるなら、あとは僕たちの勝利だ。下手に行けば、明朝みょうちょうといわず、今夜のうちに僕たちの呼吸いきの根は止ってしまうことだろう。おい林田、もっと近くによれ!
人造人間殺害事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)
明朝みょうちょう、きっと、ですよ」
英本土上陸戦の前夜 (新字新仮名) / 海野十三(著)