“旨(よ)” の例文
静かに坐って居るのと違い何分にも旨(よ)く切れぬ夫(それ)だから背中に縦の傷が幾個(いくつ)も有る一方は逃げ一方は追う内に梯子段の所まで追詰た、斯うなると死物狂い
無惨 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
到底喉(のんど)を下(くだ)るまじと思いしに、案外にも味(あじ)わい旨(よ)くて瞬間に喫(た)べ尽しつ、われながら胆太(きもふと)きに呆(あき)れたり。
妾の半生涯 (新字新仮名) / 福田英子(著)