斯々かくかく)” の例文
彼は斯々かくかくに考へたらしい、とか、斯々に考へた様子にも見えた、といふ風に言葉を用ひて第四人称をはぶくことも出来ない相談ではないやうである。
文章の一形式 (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)
それならばしかじか斯々かくかくじゃと言う出家の話から騒ぎが大きくなってすぐに人が飛ぶ、谷底から死骸むくろが運ばれて来る。
十万石の怪談 (新字新仮名) / 佐々木味津三(著)
恋愛は横町のカフェー何々の彼女となすべし、その技法は斯々かくかくと教えられて早速取りかかってはあまり素晴しく成功する見込みはなさそうに思われる。
油絵新技法 (新字新仮名) / 小出楢重(著)
実は斯々かくかくと師匠は私の留守るすに起った一条を物語り、世尊院の住職のお目に留まったはいとしても、今から勝手なことをするようでは末始終すえしじゅう身のためにならぬからと、アッサリと注意をされ
省みますと、自分でははっきりと斯々かくかくの動機で文学を志したということは、判らないことで、殆ど無意識といってもいい位に、私はいつの間にやら文学の野原を歩いていたような気がするのです。
わが半生を語る (新字新仮名) / 太宰治(著)
言葉を添え、斯々かくかくのありさまを物語りました。
アイヌ神謡集 (新字新仮名) / 作者不詳(著)
彼は斯々かくかくに考えたらしい、とか、斯々に考えた様子にも見えた、という風に言葉を用いて第四人称をはぶくことも出来ない相談ではないようである。
文章の一形式 (新字新仮名) / 坂口安吾(著)
しかじか斯々かくかくでごぜえますからと早く言えばいいものを、お殿様程の分った御前を、怕いの恐ろしいのと思い違えて逃げ帰ったのがこんな騒ぎのもととなったんでごぜえます
どうもはなはだ恐縮……不埒ふらちな奴はその猫ではなく、悪戯いたずら半分の手細工は自分なので、何んともはや気の毒千万、猫に対して可愛そうで、申し訳がないような立場、今さら斯々かくかくといって出るのも変なもので
斯々かくかく、人間世界に饑饉があって
アイヌ神謡集 (新字新仮名) / 作者不詳(著)
斯々かくかくの訳を物語り
アイヌ神謡集 (新字新仮名) / 作者不詳(著)