文車ふぐるま)” の例文
りょうに余る牛車が西八条の門を出た。侍女や女童めわらべ文車ふぐるまだの弓長刀なぎなたを持った側臣だのがつづいてゆく、大路へ出ればいつのまにか、前後に騎馬武者と千人近い兵がそれを護る列となっていた。
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)