文殊閣もんじゅかく)” の例文
「おお、あれはいつの年か、このへんでたたかいのあったとき焼けのこった文殊閣もんじゅかくにちがいない。もしかすると、六部ろくぶも、あれかもしれぬぞ……」
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
いつか、裾野すその文殊閣もんじゅかくでおちあった加賀見忍剣かがみにんけんも、この戒刀かいとうのはげしさには膏汗あぶらあせをしぼられたものだった。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「おお、いつか裾野すその文殊閣もんじゅかくで、たがいに心のうちを知らず、伊那丸君いなまるぎみをうばいあった木隠龍太郎こがくれりゅうたろう
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)