“敷金”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しききん85.7%
しきゝん14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
敷金しききんだけでも六十円はかかる。最初その相談が三郎からあった時に、私にはそれがお伽噺とぎばなしのようにしか思われなかった。
分配 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
持せ萬端長兵衞が世話にて紙屑買仲間かみくづかひなかまに入り又橘町の立場へも長八を同道してゆき敷金しききんいれ御膳籠ごせんかご鐵砲笊籠てつぱうざる量等はかりら借受かりうけいくら目あつて何程といふ事を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
いへ何處どこまでも奇麗きれいにてこみのければ、のうちには二人ふたり三人みたり拜見はいけんをとてるものもきにはあらねど、敷金しきゝん三月分みつきぶん家賃やちん三十日限さんじふにちかぎりのとりたてにて七圓なゝゑん五十錢ごじつせんといふに
うつせみ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
今日けふよりすぐにおまをしまする、敷金しきゝん唯今たゞいまいてまゐりまして、引越ひきこしはこの夕暮ゆふぐれ、いかにも急速きふそくでは御座ござりますが直樣すぐさま掃除さうぢにかゝりたう御座ござりますとて、なん仔細しさいなく約束やくそくはとゝのひぬ。
うつせみ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)