散目鋸ばらめのこ)” の例文
宵のうちに、音のしねえように細工をするのは、道具の良いのを持っているに違いない。頑丈なのみ、細い散目鋸ばらめのこ、廻しきり、——そんなものを持って歩く奴があったら容赦をするな
銭形平次捕物控:124 唖娘 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
「外に男っ気がないじゃありませんか。それに滝三郎の腰に差していた尺八は、あんまり太すぎると思ったら、こいつは仕掛けもので、中に散目鋸ばらめのこのみと廻しきりが入っていましたよ」
銭形平次捕物控:124 唖娘 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)