“放肆”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ほうし65.6%
ほしいまま18.8%
ほしいまゝ6.3%
はうし6.3%
ホウシ3.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
も一人はヨハン・クリスチアン・ギュンテルという放肆ほうしな天才で、風のままに放浪しながら、暴飲と絶望とに身を焦がした人である。
どうかすると自分ながら驚くばかり放肆ほしいままな想像——そういうものが抑えに抑えようとしている精神こころの力を破って紙の上にほとばしって出て来ていた。
新生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
谷底の石の間から湧く温泉の中へ吾儕は肩まで沈んで、各自めい/\放肆ほしいまゝに手足を伸ばした。そして互に顏を見合せて、寒かつた途中のことを思つて見た。
伊豆の旅 (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
小人は此處萬惡の淵藪えんそうなれば、放肆はうし柔惰の念慮起さざるを愼獨とは云ふなり。是善惡の分るゝ處なり、心を用ゆべし。
遺訓 (旧字旧仮名) / 西郷隆盛(著)
一、席ニツテハ怠惰タイダ放肆ホウシナルナカレ
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)