“放恣”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ほうし95.1%
はうし4.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その旺盛おうせいな性欲的能力を他の労働もしくは精神的作業に転換するように努力すればその放恣ほうしを防ぎ得るものであろうと私は想像する。
私娼の撲滅について (新字新仮名) / 与謝野晶子(著)
やはり前述のごとき個性の放恣ほうしなる狂奔を制御するために個性を超越した外界から投げかける縛繩ばくじょうのようなものであるかと思われる。
連句雑俎 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
放恣はうしなる自然の発展を人に示さなくつても済むだのであらうが、悲むし、かれはこの世に生れながら、この世の歴史習慣と相容るゝ能はざる性格と体とをつて居た
重右衛門の最後 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)
し明治元年より今日に至るまで日本の思想史を分ちて上中下の三となさば其上代は即ち極めて大胆なる、極めて放恣はうしなる、而して極めて活溌なる現象を有する時代にして
明治文学史 (新字旧仮名) / 山路愛山(著)