“攘夷論”の読み方と例文
読み方割合
じょういろん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
大変おおかわり。こないだも江戸土産みやげ吾家うちへ届けてくれた飛脚がありましてね、その人の話には攘夷論じょういろんが大変な勢いだそうですね。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
その攘夷論じょういろんがあまり激烈に過ぐるというかどを以て、腹を切らせられた同志もある。金銭上の疑いをかけられて直ちに詰腹つめばらとなったり、いささかも脱隊の形跡があれば直ちに死を与えられる。
大菩薩峠:37 恐山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
しからば幕府の内情は如何いかんというに攘夷論じょういろんさかんなるは当時の諸藩しょはんゆずらず、な徳川を一藩として見れば諸藩中のもっとも強硬きょうこうなる攘夷じょうい藩というも可なるほどなれども、ただ責任せきにんの局にるがゆえ