“摩擦”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
まさつ90.6%
こす3.1%
さす3.1%
マッサージ3.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼女は、私を洗面臺に引つぱつていつて、石鹸と水とかたいタオルをとつて、無慈悲に、だけど幸ひにも簡單に、顏と手を摩擦まさつした。
…………………………………いてあげましょう。妾の睫毛まつげであなたの睫毛を、そっと摩擦こすって上げましょう。そうしてあなたがお望みなら、………………………………。
任侠二刀流 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「それなればなほの事、私はちつともねむくはないから。お父さん気を揉まないでおくれ。それよりはおッ母さんの帰るまで、背など摩擦さすつて上げやう」
小むすめ (新字旧仮名) / 清水紫琴(著)
つまり、その作用と云うのは、往々に屍体の心臓を蘇生させることのある、ある種の摩擦マッサージに類したものだったと思われる。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)