“摩利支天”の読み方と例文
読み方割合
まりしてん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
葉末はずゑにおくつゆほどもらずわらふてらすはるもまだかぜさむき二月なかうめんと夕暮ゆふぐれ摩利支天まりしてん縁日ゑんにちつらぬるそであたゝかげに。
闇桜 (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
とこには一度も掛替えたことのないらしい摩利支天まりしてんか何かの掛物がかけてあって、渋紙色しぶがみいろに古びた安箪笥やすだんすの上には小さな仏壇が据えられ
つゆのあとさき (新字新仮名) / 永井荷風(著)
摩利支天まりしてんにも見放され……とは「関取千両幟せきとりせんりょうのぼり」ですが、乞食に見放されたのは芸界広しといえどもまず私でございましょう。
初看板 (新字新仮名) / 正岡容(著)