“搴”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かか50.0%
16.7%
から16.7%
16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
とばりの背後より立ち出づ。メフィストフェレスが手に帷をかかげて顧みるとき、古風なる臥床に横はれるファウストの姿、見物に見ゆ。)
阿宝は車の中から孫を見つけて、しんなりした手ですだれげて、目もはなさずに見つめた。孫はますます心を動かされて後から従いて往った。阿宝はとうとう侍女に言いつけて孫に尋ねさした。
阿宝 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
混合ふ見物人に交りながら裾をからげて登る厭な気持のあとで、幾多の囚人の深い怨みを千古にとゞめた題壁だいへきの文字や絵を頂上の室に眺めた時は
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
曰ふ、しやうはたるは、氣盛なる者之を能くす、而かも眞勇しんゆうに非ざるなり。孤城こじやうえんなきに守り、せん主を衆そむくにたもつ、律義者りちぎものに非ざれば能はず、故に眞勇は必ず律義者りちぎものに出づと。