“押附”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おッつ28.6%
おっつ28.6%
おしつ14.3%
おつゝ14.3%
おッつけ14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と評議の永い事滅多に押附おッつきません。作右衞門は頼まれたから仕方なく遣って参りました。
と大概は皆因縁に押附おっつけて、善いも悪いも因縁として諦めをつけますが、其の因縁が有るので幽霊というものが出て来ます。
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
うない、それうない、お前樣まへさま、」と押附おしつけにつたこゑに、振切ふりきつてはあしちからこもる。
三人の盲の話 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
持つてゐた本を引繰返ひつくりかへして見たが読む気にもならない。葉巻を出して尻尾を咬み切つて、頭の方を火鉢の佐倉に押附おつゝけて燃やす。周囲がひつそりとする。堀ばたの方の往来に足駄の音がする。
追儺 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
と盆の上に茶呑茶碗……不心服な二人ににん分……焼海苔やきのりにはりはりは心意気ながら、極めて恭しからず押附おッつけものに粗雑ぞんざいに持って、お蔦が台所へあらわれて
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)