押止おしとど)” の例文
「そうそうその新聞のね、三枚目を読んでみな。お前達の薬があるよ。」これを捨台辞すてぜりふにして去らんとするを、綾子は押止おしとど
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
猟犬は霎時しばしありて、「某今御身とちぎりを結びて、彼の金眸を討たんとすれど、飼主ありては心に任せず。今よりわれも頸輪くびわすてて、御身と共に失主狗はなれいぬとならん」ト、いふを黄金丸は押止おしとど
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
母親は外祖母をなだめて、「わたしども魯鎮は、小さな村の割合に芝居を多く見ているのですよ。一遍ぐらいどうだっていいじゃありませんか」と押止おしとどめた、だが、わたしは泣きだしそうになった。
村芝居 (新字新仮名) / 魯迅(著)
源吉は、周章あわてて、久吉の肩をなぐって、その手を押止おしとどめてやった。
鉄路 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)