なぐ)” の例文
何日いつぞやは障子を開けておいたのが惡いとかいつて、突然手近にあつた子供の算盤そろばんで細君の横面よこつらを思ひきりなぐつた。細君の顏はみる/\腫れ上つた、眼にも血がにじんで來た。
一家 (旧字旧仮名) / 若山牧水(著)