“抛物線”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ほうぶつせん64.3%
パラボラ14.3%
パラボリック7.1%
はうぶつせん7.1%
パラボール7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それとほとんど間髪を入れず、馬場屋敷の屋根棟から「うん」という気合の声がした。と、暗中に抛物線ほうぶつせんを描き、一筋の捕り縄が投げられた。
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
鼻の外見的な恰好は純然たる希臘ギリシヤ型で、頬からあごへかけての抛物線パラボラと、小さな薄い唇が、ハッキリと波打っている恰好を見ますると
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
天空の虹は抛物線パラボリック、露滴の虹は双曲線ハイパーボリック、しかしそれが楕円形イリプティックでない限り、伸子は自分のふところに飛び込んでは来ない——と。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
愁に沈む女よ、落葉松からまつよ、石垣いしがきくづれに寄りかかる抛物線はうぶつせん
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
僕達は、やうやくホッと息をして、表情の死んだ、板のやうな顔を見合はす、その顔を、二人は直ぐに逸らし合ふ、逸らす目の緩く流れた抛物線パラボールには、縹渺とした海の遠さが薄く一杯。
海の霧 (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)