“把持”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はじ83.3%
はぢ8.3%
8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
されば従来の『文芸倶楽部』と『新小説』、依然として一は通俗的に一は専門的なる本来の面目を把持はじして長く雑誌界に覇をとなへ得たり。
書かでもの記 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
そのために、かれには富んだもの栄えたもの主権を把持はぢしたものがその対象となつた。山も丘も平野も一緒に平らにならなければならないと思つた。
ある僧の奇蹟 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)
あわれむべし文三はついに世にもおそろしい悪棍わるものと成り切ッた所へ、お勢は手に一部の女学雑誌を把持ち、たちながら読み読み坐舗ざしきへ這入て来て、チョイト昇に一礼したのみで嫣然にっこりともせず
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)