承引うけひく)” の例文
とるときは其人に氣兼ありて母樣への孝行も自然しぜんおこたる道理なれば少しも望みに候はず又外々ほか/\縁付えんづくなどとは思ひもよらぬ事何卒此事ばかりは御免おゆるしをと一向承引うけひく氣色けしきもなければ姑女しうとめ始め人々も其孝貞を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
ともとしたのしみゐるこそ樂みなれといと物堅き長三郎が回答いらへにべなく言放いひはなすに忠兵衞今は詮方せんかたなく是ほど迄に勸めるに承引うけひく景状けしきあらざるは世に偏屈へんくつなる若旦那と霎時しばしあきれて居たりしが屹度きつとこゝろに思ひ附く事や有けんひざ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)