いでた)” の例文
プロレタリア文学の流行と共に、赤大根と蔑称されたプロ文学青年氾濫し、競つて彼らはルパシカ姿にいでたつては大道狭しと闊歩した。
大正東京錦絵 (新字旧仮名) / 正岡容(著)
余りいでたちが仰々しいので可笑しくなった。これで頂上まで僅に一里半しかない山に登るのだから誠に呆気ない。焦茶色の耳の立った小さな犬が二ひき、後からいて来る。
奥秩父の山旅日記 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)