“打見”の読み方と例文
読み方割合
うちみ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一人二人代ってから出て来たのは、打見うちみは特色のない中年の男でしたが、何か少し話してから居ずまいを直して、うたい出しました。
鴎外の思い出 (新字新仮名) / 小金井喜美子(著)
打見うちみに何の仔細しさいはなきが、物怖ものおじしたらしい叔母のさまを、たかだか例の毛虫だろう、と笑いながら言う顔を、なさけらしくじっと見て
悪獣篇 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
与助は村の医師の独り息子で、ことし十六の筈であるが、打見うちみはようよう十一二くらいにしか見えない、ほとんど不具かたわに近い発育不全の少年であった。
探偵夜話 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)