“所有主”の読み方と例文
読み方割合
もちぬし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼女は杖の所有主もちぬしの中年の紳士を睨め付けたが、対手あいては一向知らん顔ですまして居た。女の怨めし気な表情はたまらなく彼を嬉しがらせた。
乗合自動車 (新字新仮名) / 川田功(著)
小柄な貧弱な体格の所有主もちぬしであったが腕にだけ不思議な金剛力があって柱の釘をぐいと引っこ抜くとは江戸中一般の取り沙汰であった。
それを、なんとかしてうまくだまして取り返そうとしているのと同じで、貴重品の所有主もちぬしにとっては、犬なんか捕まろうと逃げようとたいした関心ではない。
チャアリイは何処にいる (新字新仮名) / 牧逸馬(著)